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「モミジ」が生まれたのは1993年。はやいものでもう11歳。私たちに例えると女性の厄年年齢にあたる。 |
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| 翌02年の秋、シャチはモミジにつきっきりになった。ツツジという強力なバックアップをなくしたシャチは、一生懸命に状況判断をしていたのだろう。他のオスザルもモミジに接近する回数が増えた。03年は、申年の正月番組のために1年間の取材に付き合った。冬から綿密な観察をはじめたが、シャチとモミジの関係は昔のツツジのそれと同じような雰囲気が漂いはじめた。が、やはりシャチの依る年波の影響か、群れが広がって、輪郭が大きくなってきた。 03年の6月はじめに10日間、群れが別れて行動した時があった。シャチとモミジと若いメスグループ。片方はスズシロをはじめとした中堅と老齢メスグループ。多くのオス達はシャチとモミジの側に居た。 6月11日、牛ノ首で群れが合流していた。早朝、霧の中で観察した光景は印象的だった。ツツジがいつも座っていた岩の上にモミジが陣取り、周りに他のメスやこどもたちが群がっていた。一時力が拮抗していたスズシロは、群れの端の方に居る。他のサルやオスたちも全員揃っていたが、シャチの姿だけがなかった。 その後、群れはひとつにまとまって申年を迎えた。ツツジの後継がモミジに決まったものの、長年αオスを務めていたシャチの姿がなくなったのは何とも皮肉なことである。シャチはその後も姿がなく、後継にはナンバー2だった「カナガシラ」が納まった。 |
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