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今年の冬はあちこちから「暖冬」「小雪」といった声が相次いだ。脇野沢においては昨年12月初旬、2日間で40センチを記録した降り始めの雪も、結局、それっきりだった。年末から年始にかけて地肌をさらしていた冬もようやく9日、少し積雪があって、やっとの思いで冬景色らしくなった。
1月10日、牛ノ首農村公園を歩いた時、あちらこちらで雪のあいだからフキノトウが顔を出していた。もともと雪の下で冬の間じっと辛抱しているフキノトウだが、今年は違った。花が咲いているのである。それも終わっている。いわゆる頭(とう)が立っているのである。このあたりでは「バッケ」といって美味しく食すのであるが、こうなっては芯がが硬くなって美味しくなくなる。たぶんサルやカモシカも食べないだろう。推論すると12月初旬に冬らしい日が続き、しばらく雪の下で辛抱していたフキノトウが、年末年始の暖気で雪解けし、しばらく続いた暖かな陽気で春の到来と勘違いし、自分のすることをしたまでのこと。私たちのカレンダーとは関係なく自らの植物カレンダーに従った結果、1月に「頭の立ったフキノトウ」の出現となったのであろう。間違ったのだ。
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