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06年1月20日、ユースホステルを兼ねる我が家の玄関に先に二ホンカモシカの足跡があった。それは、雪だるまのようになったイチイの周りを何度も足踏みしており、積雪期の採食の苦労が伺えた。この日の積雪は70センチ。私は長靴をはき、本格的な装備をして追跡を試みた。間もなく、3軒隣の玄関先のイチイの脇に1頭のカモシカが立っているのを見つけた。初めて見るカモシカだった。とりあえず、顔を覚え込むための個体識別用としてクローズアップを撮った。あとはオスかメスかの見極めが必要になる。
カモシカは固有のナワバリを持つものの、同性がナワバリを共有することはない。オスであることを確かめようと、新顔を追尾しながら性別を確かめるべく股間を双眼鏡でのぞく。が、思うように見えない。新顔はだんだん急ぎ足になり、中学校前の道路を横切って一気にスギ林に走り込んだ。その瞬間、オスであることを確認できた。1月23日、我が家から200メートルほど離れた愛宕山で、新顔がヨノジと並んでいた。おまけに新顔はヨノジをかばうような行動をとり、なじみの深さを見せつけてくる。以後、2頭一緒の行動が何度も観察でき、ヨノジと新顔がつがいであることは疑う余地がなくなった。新顔には06年の出会いから「六平」と名をつけた。
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